今年の関西は地震や台風の影響が多い年。我が家は、今まで近隣地域で大きな災害が起きても、比較的ダメージの少ないエリアでした。
しかし今回の台風21号では、停電と強風で瓦が飛び、雨漏り発生。もっと深刻な被害がでている地域や家に比べれば軽度とはいえ、玄関に飛び散る瓦、家が吹き飛ぶのか!? というくらい室内でも感じる風圧、そして一時的な停電。災害に対する意識や準備を考えさせられる台風でした。
また、一緒に山登りに入っていた山男夫婦(現在、北海道在住)も、大阪の台風を心配してくれていた矢先に、地震により被災。こちらも数日間の停電のみと軽度な地域だったようですが、充分すぎる山装備のおかげか?大きな不便もなく過ごせたようです。
今回は我が家の数少ない登山グッズの中でも、災害時に役立ったもの、また登山用品兼非常時に役立つであろうものをピックアップしておこうと思います。
我が家の台風21号被害
- 瓦屋根の破損
- 雨漏り(瓦破損によるのもの/現状大きな実害なし)
- 停電(一時的)
※すぐ近くで車の窓ガラスや、家の壁、ベランダの屋根が飛んだ家もあるので、我が家は軽度といえます。
停電時は登山・キャンプ用のライトが便利
ランタン
山用にしては重いのですが、相方がいつの間にかポチっていたランタン。今回の停電時に役立ちました。1000ルーメンで、とにかく明るいランタンです。明るさも何段階か調節ができ、電源を切っている間は、電源ボタンが点滅しているので、電源を切っていても暗闇の中ですぐに見つけられます。最初はこの点滅、うざい。と思っていたのですが、玄関に置いておくと、我が家の構造上、すぐに使えて、かつ防犯にもなるので、かなり良い買い物に。しかも、結構安いのでコスパよし。
ヘッドランプ
もし暗くなってから屋外作業の必要がでてきた場合は、手が自由になるヘッドランプが重宝します。今までなら懐中電灯を買おうと思っていたところですが、停電時の光源は、ランタンとヘッドランプで充分カバーできそうです。
おまけ:
今回の北海道の地震を体験した山男くんは、停電時の電池やバッテリーの消耗が気になったそうです。その点、ソーラーパネルのランタンが役立ったと言ってました。我が家も登山用に軽量ランタンが欲しかったので、次はソーラーパネルタイプのランタン購入を検討しています。
台風時は沢登り装備が役立つ!?
レインウェア
台風時は、不要不急の外出を避ける。田畑や川に近づかない。これが鉄則です。しかし、仕事をしていると必要緊急の外出はやむを得ないことも。あとは、ガッシャーンと玄関で激しい音がしたときも(笑)びびりな私ですら玄関から覗きました。ホントは周辺も見て回りたい…めちゃ気になります。しないけど。
雨や強風の中は、何が飛んでくるかわかりません。玄関には粉々になった瓦が散乱してるのは確認済み。となれば、屋根の状態がわからないので、両手が自由になり雨を防ぐレインウェアと、もしも瓦が落ちてきたときのために、沢登り用に購入したヘルメットを着用。(危ないので屋根には登っていません。)
防災用ヘルメットは登山メーカーのがいい!(と思う)
その後、相方と義弟くんで外出する必要があり、私のレインとヘルメットを義弟に渡して安全確保。外は、停電で信号機が消え、強風で信号機やビルの窓ガラス、看板が割れたり、落ちかけていたりしていたそうです。
いやしかし、沢登りをしていなければ、ヘルメット買ってなかったなー。正直、非常時なら何でもいい!と思います。黄色いのでいいと思う。ただ私の頭は小さいので普通のヘルメットだと、すぐに視界が遮られます。
登山用のヘルメットは、クライミングを想定して作られているのでサイズやフィット感が段違い。そして、メーカーによって全然違うんです。また髪の毛を結ぶので、結んだ髪を通せるデザイン(ペツルのエルサいいです~)を選択。装着したらちゃんとフィットしてずれてこない!まだ私のヘルメットは沢登りのときしか使っていませんが、時間のあるときにジャストサイズを選んでよかったな~と思いました。
ちなみに、私のヘルメットのメーカーはペツル(エルサ)。相方のはブラックダイヤモンド。種類が豊富な好日山荘でしつこいほど試着し、別途、モンベルのオリジナルの試着。比較検討の末、決めたメーカーをネットでポチ。
防災への備え&登山をされる方は、時間のあるときに「きちんと試着して」ヘルメット選んでおくことをおすすめします。とくに頭囲が小さい、絶壁、頭が長い!?など帽子を買うときに苦労するタイプの人は、登山メーカーのヘルメットを備えるべし。
沢靴(浸水時の移動に)
濡れていても滑りにくく、鋭いものが割れていても怪我しにくいので、沢靴が意外と重宝します。今回そこまでの被害はありませんでしたが、浸水時にも沢靴があると移動が安心ですね。
屋根に登らなくてよかった…
もうひとつ。台風が過ぎて屋根の破損状況を確認し、次の長雨が来る前に屋根の応急処置をする必要があったので、天気のよい瓦の乾いている日に屋根に登ることになりました。
ちなみにもともと自分で応急処置をしようとしていた相方。裏がゴムの沢靴なら滑らず登れるので、手持ちの靴の中では沢靴が最適ではないかと用意。最終的には、知り合いの大工さんに応急処置をしてもらえたので、サポートするための屋根周辺作業のみ。実証できていません。
後日追記:病院関係の方に聞いたら、今回台風が過ぎてからの怪我が多かったそうです。そのうちの多くが、屋根の修理を自分でして落下したケース。落ちても軽い骨折ですむ人もいれば、腰や背中の骨に影響が出た方もいる様子…。台風直後から長雨が続いたので、屋根(瓦)が飛んだ家は、やはり雨漏りを心配して応急処置したくなる気持ちはとてもわかる…。でも、やっぱり素人が登ってはいけないですね。うちもお任せしてよかったと思いました。
雨雲レーダー(写真はandroid版)
Yahoo!が提供している無料アプリ。主に登山予定日の天候をチェックするために使います。現在から6時間後までの雨雲の様子を予想。買出しに出かける時間や、遠出する時の天気確認、日常生活で洗濯物を干す時にも活用しています。
※このスクリーンショットは、関空周辺に設定して表示しています。
番外編
電池・バッテリー
今回、ほとんど停電しなかったので大活躍!とまではいきませんでしたが、もしもの場合の必要性を感じました。単4、単3電池は、常に充電タイプと使い捨てタイプをストック。スマホ、ipadが充電できるバッテリーが2本。現在のバッテリー容量は忘れてしまいましたが、今回のように自宅で過ごせる範囲の災害に備えてさらに大容量&大きいサイズのものを1台買うか、避難&登山を考えて現在のバッテリーサイズ&同容量のものを複数台用意しておくか、悩むところです。
ブルーシート・土嚢
今回は台風一過、数日後にはまた長雨の予報。ホームセンターはブルーシートは品薄に、土嚢の袋は売ってましたが、中に入れる土は完売のところが多く、応急処置用の材料を揃えるのが大変でした。今回の災害で必要なところに充分物資が届いて、落ち着いた頃にでも、次の防災に向けてストックを検討します。こういうのって、みんな常備してるものなのかな?今回生まれて始めて使ったので、よくわかりません…。
非常食
スーパーの惣菜、パンコーナー、カップ麺関係の棚が数日空になってました。こちらも、今回の事態が終息してから、多少のストックは家に置いておこうと思います。
後日談:記事を書いてから投稿までに時間があったので、追記です。カップ麺や、お菓子を少し買いだめしておいたのですが、あると食べてしまう!!!(おい!)…。ここ別の意味で課題です。太る…。
トイレ関係
今回は不要でしたが、場合によっては携帯トイレもあったほうがいいのかなと。災害時に自宅で過ごす備えを再検討してみようと思ってます。
防災で活用された登山グッズまとめ
瓦の落下(屋根の破損)が一番の被害だったので、ヘルメットを装着して移動できたことが安心材料になりました。今回は夕方ごろには台風が過ぎました。暗い時間帯ならヘッドライトも役立ったし、浸水した場所に入るなら沢靴が役立ったと思われます。とりあえず実際に使ったのはこちら。
- ランタン
- ヘルメット
- レインウェア
- 雨雲レーダー(無料アプリ)
防災時にも役立つので、登山用品として検討中の方は揃えておいて損はない!と思います。今回、値段のわりにいい仕事をしてる!日々の防犯から非常時の照明にも活躍したのはランタンでした。
停電時に持参して移動していたら、うちにも欲しい!と義両親から好評♪
何もない時にじっくり選んでおきたいヘルメット!
相方のヘルメット(男性の割には頭小さめかな?)
髪の毛を束ねたままで装着できる私のヘルメットはコレ↓便利です♪
↓主に沢登りの時に使ってます
重要度は低めだけど個人的に必要なもの
8~9月ということもあり、雨上がりの蚊の攻撃がすごかった…。災害の被害に比べたら、取るに足りない話です。しかし、家の周りの後片付けをしているときに、バシバシ蚊に刺されていく不快度はかなり高い!というわけで、家の周りに8時間蚊がこなくなるスプレー(効果ありました!)、刺された後のかゆみ止めも活躍しました。(私はアレルギーがあるので重要度高いですが、一般的にはそんなに重要じゃないかも)
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