約二年使用してきたα7R2(ILCE-7RM2)から、α7R3(ILCE-7RM3)に買い替えました。
1つ新しい世代や新モデルへ買い替えする時って、どれだけの性能差(新機能などなど)があるのか?費用対効果はどうなのか?「前のモデルのほうが良かった!」なんてことにならないよう、事前に調べた(メリット・デメリット)をまとめてみました。実際α7RIIIを購入して3ヶ月。使用感と簡単なレビューをします。
二年間使ってきたα7RII。5つの不満。
- とにかくバッテリー持ちが凄く悪い。予備バッテリーを3つ、トータル4つ持ち歩いてました。バッテリー問題は他にもありました。明け方の山頂(真冬)で、満充電のバッテリが突如0%になったこと。寒さによる熱暴走?でバッテリー消費が激しくなる現象だそうです。
- 約4,240万画素で素晴らしい画質…トリミングしても十分の高解像度。ただ動作が全体的にモッサリしている印象。一番譲れないのは、撮影後の処理時間(SDへ書き込み)がモタつくこと。これ凄くストレスです。
- 登山時、夕方や木陰などの暗所でAFが迷うことが良くある。
- フォーカスエリア選択の際、コントロールホイール(ダイヤル)でポイント移動は使いづらい。
- SDカードスロットが1つしかないのと、勝手に蓋が開くことがあり焦る。
α7RIIIに買い替えた理由は!?
僕が実際に使用した機種の性能比較
2015年6月購入〜 | 2017年12月購入〜 | 2019年9月購入〜 | |
α7ii | α7Rii | α7Riii | |
発売日 | 2014.12.5 | 2015.8.7 | 2017.11.25 |
手ぶれ補正 | 4.5段軸手ブレ補正 | 5段軸手ブレ補正 | 5.5段軸手ブレ補正 |
画像処理エンジン | BIONZ X | BIONZ X | 新世代BIONZ X |
CMOSセンサー | Exmor | ExmorR | ExmorR |
有効画素数 | 2430万画素 | 4240万画素 | 4240万画素 |
液晶モニタ | 122万ドット | 122万ドット | 144万ドット |
フォーカスエリア | 117点(位相差検出方式)/25点(コントラスト検出方式) | 399点(位相差検出方式)/25点(コントラスト検出方式) | 399点(位相差検出方式)/425点(コントラスト検出方式) |
タッチパネル | × | × | ○ |
ファインダー | 235万画素 | 235万画素 | 369万画素(120fps対応) |
マルチセレクター(ジョグダイヤル) | × | × | ○ |
ローパスフィルター | あり | なし | なし |
サイレントシャッター | 不可 | 可能 | 可能 |
連写 | 5コマ/秒 | 5コマ/秒 | 10コマ/秒 |
常用ISO感度 | 25600 | 25600 | 32000 |
拡張ISO感度 | 25600 | 102400 | 102400 |
カードスロット | SD x 1 | SD x 1 | SD x 2 |
バッテリー | NP-FW50 | NP-FW50 | NP-FZ100 |
撮影可能枚数(ファインダー) | 約270枚 | 約290枚 | 約530枚 |
撮影可能枚数(液晶モニタ) | 約350枚 | 約340枚 | 約650枚 |
実売価格(マップカメラ参考)2020.1月時点 | 約11.5万 | 約19.3万 | 約31.9万 |
上記5つの不満が解消!
- バッテリーがNP-FW50からNP-FZ100(倍の容量)へ変更。交換頻度、予備バッテリなどの煩わしさがかなり減った。以前は電池減りを常に意識してましたが、気にならなくなりました。現時点では予備バッテリ無しで1日使えてます。今後は1つ予備バッテリを購入予定です。
- システムが一新、新世代のBIONZ XとフロントエンドLSIが搭載され、撮影後の処理時間(SDへ書き込み)が解消されサクサク撮れる。
- 低輝度時のAF性能が最大で二倍向上してるらしい。実際登山時に使ってみた感想は、AF迷いしてたロケーションでもかなりシャッターが切れるようになりました。ダイナミックレンジが飛躍的に向上しているのも◎。
- マルチセレクター(ジョイスティック)搭載!よく使うスポットAF(意図した場所にピントを合わせる)の移動が便利になりました。※厚手の手袋だと少し押しづらさはあります。
- デュアルSDカードスロット採用で、同時記録・SDからSDへコピーなど多彩な使い方ができます。素晴らしいのが、開閉ボタンが付いたおかげで、蓋が勝手に開かなくなりました。
不満だった部分を解消し、期待以上に進化してました!
使えば使うほどにスペックアップを実感。3ヶ月使用してみて明らかに進化してます…化け物です。
- グリップ感(ホールド感)がとても良くなった。
- 約5.5段分の手ブレ補正機能で手持ち撮影が楽になった。
- EVF(ファインダー)がとても良くなってる。(最大輝度が約二倍に進化)高画質モード搭載。
- 瞳オートフォーカスの反応が全然違う。(2019年4月11日アップデートにより動物瞳AFにも対応)
- 連続撮影枚数がすごい。バッファメモリ強化により、α7RIIの約三倍連続撮影できる。
- 連写速度も約10コマ/秒で二倍に向上してます。
- フリッカーレス撮影対応。
- USB端子がマルチ/マイクロUSB端子とUSB TYPE-C端子(USB 3.1 Gen)の両方付いている。
- シンクロターミナル端子搭載。(スタジオ撮影環境では必須の装備)
- すべてのカバーに剛性の高いマグネシウム合金を使用している。
- 動体撮影はあまりしませんが、動体AF性能もかなり向上してるようです。
α7RIIIを3ヶ月使用してみた感想は?
α7RIIIに買い替えて大満足。バッテリ持ち・書き込み待機時間・AF性能・マルチセレクター・SDカードスロットと、5つの不満を大幅に改善。さらに実際使ってみて気づく素晴らしい進化を遂げています。僕にとって、かなりのスペックアップでコスパ最高だと思います。α7RIIIはオススメです。買い替えを検討されている方への参考になれば幸いです。
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