最高!360度山に囲まれた関西秋の絶景!紅葉の伯母子岳・大股登山口ピストン

登山
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今年三度目の登山は伯母子岳

最初は紅葉を見に釈迦ヶ岳に行く予定でしたが、天候があまりよくないため、思案しながらとりあえず出発。道中であーだこーだ言っているうちに、登山先は伯母子岳変更に。もともと相方がグレートトラバース2(日本二百名山)を見て以来、伯母子岳が関西で登りたい山リストに入っていた&私はグレートトラバース3でプロアドベンチャーレーサー田中陽希さんが登っていた山として気になっていたこともあり。日帰りで登れるならということで、今年初の夫婦登山は伯母子岳に決定!

  • 登った日:10月29日(月)
  • 実際の気温:21° /14°/天候:晴れ&曇り
  • 登った山:伯母子岳(おばこだけ)

かかった時間:
登り11:08~13:58山頂着(2:50)
下り14:45~17:04登山口着(2:19)

諸事情により毎回徹夜で現地に向かい、現地で仮眠してから登っています。出発が遅くなると下山リスクが高まります。でも徹夜で登るのは危険。そして徹夜登山すると翌日以降の疲れが半端ない…。というわけでヘッドライト、防寒など秋のナイトハイク同様の対策を実施。できる限りの危機管理をしつつ、行きも帰りも休憩1回、撮影しながらのんびり休日登山を満喫したコースタイムです。伯母子岳へのアクセス(カーナビの登録住所)や、伯母子岳の由来、本日のルートマップ、秋の登山服装、装備、山行感想は一番下に載せてます。

では早速!伯母子岳山行レポートいってみます!

2018.10.29伯母子岳山行レポート

11:08大股登山口出発

駐車場の横には、小さな祠(ほこら)がふたつ。ご挨拶。熊野参詣道小辺路(くまのさんけいみちこへち)を解説する看板側で、プチ予習。

目の前の橋を渡って登山口へ。

このあたりは、みんな苗字が一緒。地主さんでしょうか。途中でお会いした地元の方にご挨拶しつつ、最初の急登スタート(笑)

民家を過ぎても舗装道をしばし登ります。駐車場がもうあんなに小さく!一気に登って行きます。

お墓が並ぶ道を過ぎると、いよいよ山道に。最初すぐにへばる私のペースを見越して、相方がゆっくりゆっくり登ってくれます。

景色と秋の気配を満喫しながら、身体を慣らします。紅葉始まったばかりという感じ。もしかしたら11月中旬くらいが見頃かも!小辺路(こへち)と呼ばれるだけあって、全体的に山道の中では道幅が広い印象。

どんぐり発見!

だいぶ登ってきました。気づけば近くの山の山頂が目線の下に。この先は、落ち葉のクッションたっぷりの山道を進みます。

木漏れ日が心地よい♪この付近は木々の手入れが行き届いています。

突然道に倒木。最近の台風の影響でしょうか。根っこから抜けてます。

登山口から小一時間ほど登り続けると…目の前に小屋が!

 

12:00萱(かや)小屋跡避難所に到着!

この小屋でひと休憩。ほかの登山客はいなかったので貸切状態。

小屋の右手にある扉を開けると、寝室?物置スペースあり。小屋の中にはストーブあり、食事ができる火おこしスペースも。

室内には昔懐かしい薪を使ったストーブ。登山口から小一時間なので食事をするにはまだ早い…先が長いので10分ほど休息。メッセージノートに一言添えました。利用させていただいたお礼はミニ山小屋貯金箱に入れて出発!

 

12:15萱小屋跡避難小屋出発~!

萱小屋までの登りに比べると、傾斜は緩やか。アップダウンありつつもハイキングに近い道が続きます。

秋の遷移を感じられる瞬間。このあたりで、爽やかなソロ登山青年(竹内涼真くん似!)とすれ違い、情報交換。奇しくも、我が家と同じ「釈迦ヶ岳に行こうと思ったけど、伯母子岳にしました」パターンで、ちょっと盛り上がる。そんな偶然あるのね。

 

13:01檜(ひのき)峠通過

 

まあまあ歩いたなーと思ったのに、まだ半分だという事実(笑)この付近に「夏虫山」へ向かう看板あり。ここから先は登るというより、トラバースに近い道が続きます。景色を眺めながら、しゃべりながら、写真を撮りながら、貸切の大自然!なんという贅沢。たのし~!!このあたりで下山してくる異国のおじさま2名と、国産のおじさま1名とすれ違い、ご挨拶。

山の側面に沿って歩いていくので、このあたりは登るというより歩く。むしろ走れる。山容を満喫しながら進みます。伯母子岳の大股ルートは楽しい!

よっこらせ。今回のルート、道幅も広いので滑落の不安も少なく、びびりな私でも危険と感じる部分はありません。ただ、ところどころ山道に倒木あり。よじ登って先に進みます。

苔のもふもふ具合がいい感じ!!夜になったら動き出しそうなアートな倒木もこのあたりにちらほら。

適度な雲と差し込む日差しで、表情を変える山の風景を記憶に残します。

 

13:31大股まで4.9km看板

大股まで4.9kmってことは、それだけ歩いてきたってこと。あともう少し!

道に鳥がいるように見えた瞬間!写真で伝わるかな。日差しとか絶妙な陰影がリアルな感じだったけど。倒木です。

 

13:36伯母子岳分岐に到着!

ここが山頂への分岐。大股からくると、↑写真左手の道に進みたくなりますが、実際は真ん中が山頂への道。

この分岐、三又になっています。真ん中の急傾斜の道が山頂。ほぼ道なりに進むと峠に。右手に行くと護摩壇山。

以前、金剛山で鳥の形をした木を発見したのですが、いつの間にか折れてなくなってしまいました(悲)。伯母子岳で、同じような鳥の頭に似た木を発見!分岐からは600mで山頂に。山頂に向かう道は、どこでも歩ける半面、ルートが不明瞭なので暗くなったら要注意かも。山頂に向かうルートに入ると葉の色が赤くなり紅葉感が増します。ちょっと急になるので、ゆっくり登りましたが30分弱くらいで到着。やった!太陽出てる!

13:58伯母子岳山頂着!

見渡す限り、山しかない。こんな風景は、四国の剣山に登った以来の光景です。私今どこにいるんだろう。っていう気分にさせてくれます。この写真の反対側にこの日登ろうかと計画していた大峰山もよく見えました!ちょっと向こうの山は雲が厚そうでしたが、八経ヶ岳、釈迦ヶ岳は肉眼で確認できた!天候イマイチと聞いていましたが、この時間ならではの絶景でした。

→剣山の山行記事はこちら

悲報!バーナー付き五徳(ごとく)を忘れてお湯を沸かせない…

 

バーナー一式持ってきたつもりが、燃料缶しか入ってない!バーナー付きの五徳(ごとく)だけ忘れてきたという悲劇発生。前回の金剛山で焼肉をするために、大きなバーナー付き五徳を山男くんに借りたので、自分のバーナー付き五徳を袋に戻してなかったようです。というわけで、火気が使えませんでした。山頂コーヒーと、温かい飯はお預けに。

相方、とてもいい顔してるんですけど(笑)二人でおにぎりを食べて、ひと休憩。私はお菓子も食べたので空腹感はなし。下山してからガッツリ食べよう。とても無念そうでしたが、時間的にもそんなにのんびりしてられなかったので、結果オーライかも。山頂コーヒーが飲めないのは、ちょっと残念でしたが、そんなときもあるよね。

山頂は太陽が出ていると心地よく、雲に隠れた途端、寒さを感じる天候でした。山頂に留まっていると少し冷えます。温かいものを食べる、飲むってのはとても大事です。暖を取れなかった代わりに、相方が持ってきていたホッカイロがなかなかいい仕事をしてくれました。

山頂は45分ほど滞在。ここから下山です。

14:45伯母子岳山頂から下山

山頂のシンボル。たぶんこっちが元祖。グレートトラバース3収録時には、こっちの看板ありませんでした。私たちが今回撮影した伯母子岳シンボルはここ最近できたものだと思われます。スマホ撮影&撮影時の雲の加減でわかりづらいですが、右側の奥に大峰山系、関西最高峰の八経ヶ岳の先っぽを確認。

16:14萱小屋

萱小屋まで戻ってきました~。お互いひざが痛くならないことを課題に下山。今回は、がに股のほうがひざが痛くならないんじゃないかと実験。「これいい!」ってほどではなかったけど、確かにひざに負担かからないかも?とりあえず最後まで、いてて。とならずに下山できました。下山は萱小屋には入らず、外のベンチを借りて10分休憩。だいぶ日が落ちてきたので慎重に下山します。

ときどき景色を眺めながら小休止。山の中で懐メロ熱唱してアカペラ大会に。途中で歌詞が思い出せずこっそりググる(笑)ということで、電波入ってますね。このあたり。

 

 

名残惜しそうな相方。

17:04大股登山口

薪のいい香りがします。夕飯の時間かな?最後に地元の方とすれ違いご挨拶。本日の山行は終了。無事に下山できたので、最後に駐車場の祠にご挨拶して帰宅です!

 

10.29伯母子岳のルートマップ

伯母子岳とは?

伯母子岳は紀伊山地西部に属する奥高野の山。奈良県野迫川村・十津川村に位置し標高は1,344m。二百名山,関西百名山,近畿百名山,奈良百遊山に認定されています。
山道には、世界遺産 史跡熊野参詣小辺路(くまのさんけいこへち)のプレートも。伯母子岳一帯は高野龍神国定公園に指定され、熊野古道のひとつ小辺路が山頂を通っています。

山名の由来は北側山麓の子ノ谷に住んでいた美貌の乳母に村の長者が子育てを頼んだことであるとされる。北側の平集落は流浪の武将、平維盛がこの地で生涯を終えたとする伝説があり、「平維盛歴史の里」としての施設がある。山中はモミ、ツガおよびブナなどの原生林が広がる。山頂からは奥高野の山々、大峰山が一望できる。※wkikiより

奥高野にありながら、奈良県に属している伯母子岳は交通の便が悪く、公共の交通機関を使っての山行はかなり制約される。そのためか、好展望の山頂に恵まれ、山麓に景観の優れた名所旧跡や温泉を配しているにもかかわらず、訪れる人の少ない不遇の山となっている。 ※YAMAKEI

 

伯母子岳へのアクセス(大股登山口駐車場住所)

カーナビには、伯母子岳・大股登山口前駐車場の住所を登録するとスムーズです。

伯母子岳・大股登山口駐車場(無料)の住所

熊野参詣道小辺路(くまのさんけいみちこへち)
〒637-1500 奈良県吉野郡十津川村北今西

https://goo.gl/maps/YmBpzGZcsu92

登山口にはバス停(1日1本!!)と手入れされた清潔なトイレあり。駐車場は無料でしたが、4台しか停めるスペースがないので早い者勝ち。自販機、登山届ポスト、公衆電話も確認。

絶景!早朝限定!?山道から見えた雲海

今日は、途中で進路変更したので、京奈和道路(無料の高速道路)の途中にある「かつらぎ西」の道の駅(PA)でいったん作戦会議。次の「紀北かつらき」で降りて、そのまま高野山に向けて山道を進みました。この道、地元の人は、ぶいぶいいきますが、なかなか酔う!私の運転がへたくそで仮眠しようとしていた相方が酔う。すまんっ。しかし、そのまま伯母子岳に向かっていくと、雲海に遭遇!絶景でした。道には景勝地との看板もあり、雲海を見に来ている感じのカップルも何組か。有名なスポットみたいです。

サングラス持ってくればよかった…。まぶしー。早朝は絶景の雲海スポット(うねうねした山道)を通って、登山口まで到着。帰宅後、山おじさんに伯母子岳をオススメするために、ルートを見直していたら、もっと酔わない道からも行けたみたいです。雲海が見れたので結果オーライですが。

秋の関西登山(伯母子岳)の服装

 

相方:トップス&ボトムスインナー:MIZUNO(ブレスサーモ)/Tシャツ:MAMMUT/パンツ:mon’t-bell(夏用)/靴:THE NORTH FACE/時計:CASIO PRO TREK/帽子:Mountain Hardwear

私:トップスインナー:mon’t-bell(ジオライン)/フリース:MAMMUT/パンツ:Mountain Hardwear/靴下:mon’t-bell/靴:MAMMUT/時計:CASIO PRO TREK/帽子:ノーブランド

私は、フリースだと登っているときはちょっと暑い。でも山頂は寒いので、この上にユニクロのダウンベスト着用。下りはそのままダウンを着て降りてちょうどよい感じ。パンツは裏起毛が入っている冬用。相方は、ブレスサーモとTシャツ、寒くなったらウインドストッパー着てました。

 

ザックの中身・装備など

今回は、お菓子をほとんど食べず。行動食というより、往復の車の中でバクバク…。汗もあまりかかなかったせいかな…。二人ともペットボトル500mlを飲みきらない状態で下山。いただきものの山グッズを使ってみようということでいつもより装備多め。山頂でおいしい紅茶やコーヒーを入れて飲む(笑)という企画は次回に持ち越しです。

今回デビューのPATATTO(パタット)

雑誌で見かけて梅田の石井スポーツで”色ち買い”したパタット。折りたたむとザックの背面に収納できるほど薄っぺらくなります。なかなか出番がなくて無駄使いだったかなーと思っていましたが、今回、活躍。座り心地もまぁまぁよしです。地面が濡れていたり、座る場所がないときにちょうどいいです。

パタットミニのオススメポイントと使用感レポートはこちら!

下山の前に、アミノバイタル!

登山を始めるときと、山頂で(忘れなかったら)飲むようにしています。気休めかもしれないけど、次の日に疲れを残さないためにできることはやっておこう。

秋の伯母子岳山行まとめ

伯母子岳では仮眠後出発するときに、すでに下山してきたカップル1組とご挨拶。山頂は曇っていて景色はイマイチだったみたいです。その後、萱小屋(読み方は:かやごや)跡避難小屋を過ぎたあたりで、ソロ登山してる竹内涼真くん似の爽やか青年と遭遇。いやー本当に爽やかでした。笑顔が素敵だったー。普段私が言う「今の人、○○に似てるよね」という説に、ほとんど同意してこない相方が認めるほど似てた。続いては檜峠周辺で、異国のおじさま二人に遭遇。その少し後ろには、国産のおじさまが一人。すれ違いだったのでご挨拶だけでした。ここで会ったのが最後で、あとはひたすら伯母子山を独占!さいこ~!

ちなみに伯母子岳は交通機関を使って向かうにはなかなか不便そう。バスは1日片道1便って…帰りはどうしたら…。駐車場はうちの車を含め4台停車してました。我が家の1台、最初に下山してきたカップルが1台、爽やかくんも車で来た。ということは、異国のおじさまのそのあとのおじさまどっちかは、歩き?いやこのあたりに宿泊していくのでしょうか…謎。伯母子岳は、「登山口までの交通の便がよくないので、環境も風景もよく人気の奥高野エリアの割りに登山者が訪れにくい」みたいな記述をみかけました。紅葉の時期なのと、グレートトラバース効果(我が家だけ?)なのか、平日でも4組ほどすれ違ったので、そんなに人の少ない山という印象もありませんでした。私は好きな山のひとつになりました。

このあと帰り道に、和歌山県かつらぎ町にあるアウトドアショップ「Orange」に行き、「RAGUMAN」という飲食店で食事。かつらぎ温泉「八風の湯」で汗を流して帰宅。帰りの話も後日書きたいと思います。

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