大峰山脈の主峰、八経ヶ岳(はっきょうがたけ)
奈良県の天川村と北上村の境に位置する山。標高1,915mで近畿地方の最高峰、八経ヶ岳。wikiによると近畿百名山、関西百名山、奈良百遊山に選ばれています。
登った山:大峰山系 八経ヶ岳
ルート:行者還西口トンネル~弥山(みせん)小屋~八経ヶ岳のピストン
かかった時間:約12時間(休憩含む)※一般的なコースタイムだと7時間くらい?
駐車場:行者還西口トンネル前(登山口の目の前)
備忘録:レインウェア着用時のレイヤリング、シャリバテに注意、トイレ・駐車場事情を記載※現地情報は2015年時点のものです。
今回は、山登りを始めるきっかけになったおじさんと三人で初登山。初心者でも日帰りできるルートを調べ、行者還トンネル西口から登る最短ルートで。※雨の日は、着替えやザックの中身を整理したりするときに駐車場横のトンネルの中を使うと便利。
この日の天候は、小雨スタート。
初めての大峰山系で、みなテンション高めです。
今まで登った山よりも、長い行程だと知りつつ…。
この看板が見えたときには、もうじきつくのかなと思いました。山頂は、まだまだ先です。ここはただの出合い。レインウェアが思いのほか暑い…。
動物にも出会わず、何も見えないのですが、何かいる気配。
御札が立てかけられている岩。役行者(えんのぎょうじゃ)が、法華経八巻を埋納したといわれる八経ヶ岳。
シラベ純林やトウヒ林、オオヤマレンゲが国の天然記念物に指定されています。
弁天の森周辺。途中、大学生の男の子(運動部)が、トレランしてました。ピストンで4時間程度で下山予定だとか。。山頂の天気はかなり悪いという情報を入手。
理源大師の像。こちらも御札が納められていました。
ここから木段が続きます。
途中から顔面にバチバチと雨粒。視界不良で、急登が続き、おなかぺこぺこ。レインウェアは蒸し暑く、手足は雨で濡れて冷え始め…。立ち止まったら、次の一歩がひどく重い…。山頂はまだかー。。。かなり後ろ向きなことを考えながら、相方とおじさんに励まされ、登り続ける。
でてきた!弥山小屋!
小屋の方の好意で中に入れていただき、バーナーでお湯を沸かし、暖かいものを食べたら、生き返りました。うまいな、カップヌードルシーフード味。こんなにカップラーメンうまいと思ったことない。ついでにインスタントコーヒーで幸福に。山頂マジックで、すべての食事が3割増で美味。
山頂では、地元のレスキューチームが訓練中。私たちとレスキューチームしかいない小屋。「こんな日によく登ってきたね」と、小屋の人にも、レスキューの人にも言われる。。
ですよね…。
食事をして元気がでたところで、小屋の人にザックを置かせていただき、軽量化して山頂へ。荷物がなく栄養補給後の私はとにかく元気!山道が小川のようになっていたことにもテンションがあがり、走るように山頂へ。オオヤマレンゲの群生地…通過したけど、記憶にない…。
着いた~♪
そして、まさかの山頂で一瞬だけ雲の切れ間!雨がやむ。なんとなく稜線も見えた!…っていうシーンの写真がありません(笑)雨がひどいので、一眼レフカメラ(防水機能ゼロ)は小屋に残し、思い出を心に刻んでまいりました。山頂写真は、次回の楽しみにしようと思います。
この後は日暮れの時間との戦い。山頂でお会いした地元レスキューのお兄さんたちと記念写真を撮ってもらい帰路へ。下山の事故が多いらしいので、気を引き締めて。
しっかり雨が降ったせいか、さっきよりも霧が濃い。山道が雨水で小さい沢状態。炎天下より、じゃぶじゃぶの雨の方が楽しいかも。
途中の風景がやっぱり神秘的。山登り4ヶ月目には過酷でしたが、心がすっとする。そんな山です。
本日、撮影はここまで。ヘッドライトを付けて、下山に集中。トータルで雨の中12時間近い山行となりました。悪天候と、ゆっくり登ったので通常のコースタイムの2倍近くかかりました。帰りは行きの反省を活かして、途中で栄養をしっかり補給。シャリバテにはならなかったけど、最後のあたりは足が思うように動かず。「あせらず慎重に」を心がけて三人とも怪我もなく無事に帰還です。帰りは冷えた身体を温泉で温め(疲れすぎて寝落ちしました)、焼肉をほおばり、帰宅して爆睡。体力フルマックスで遊んだ1日でした。
レインウェア着用時のレイヤリング
レインウェアの蒸し暑さと、雨のじとじと感、まだ覚えてます。当時、ゲイターを持っていなかったので、私だけ足元浸水はんぱなく。新しい靴下を履いたときに、足がぽあ~と暖かくなる感覚忘れられません。濡れてない衣服は偉大だ!
雨の日に限らず、重ね着しすぎて暑い、動きにくい、へばる。という失敗を何度もやらかしています。歩いて暑くなった時の試算が毎回甘い…。レインウェアの中はできるだけ着込まぬよう、吸湿速乾性のアンダーウェアやTシャツ程度、ボトムはレインウェア(中にレギンスくらい)だけで最初から登るように心がけています。
シャリバテに注意
弥山小屋でカップラーメンを食べたら、身体がぽかぽかしてきていきなり元気に。そのあと、走りそうな勢いで小屋から山頂往復ができたのは食事のおかげ。山行中に「飯バテ」しないように「行動食」をしっかり摂るようになりました。もぐもぐタイム大事!
トイレ・駐車場事情
行者還トンネル西口の駐車場に1ヶ所(仮設トイレ)と、弥山小屋にきれいなトイレあり。
駐車場料金は…確か500~1000円くらい。朝5時ごろには、駐車場のおじさんが出勤してきます。寝てたら集金で起こされました。夜は16時くらい?には帰ってしまうようです。私たちが下山したのが19時ごろだったので、もう誰もいませんでした。おじさんがいる時間なら、山の記念バッジ(ピンバッジ)が購入できます。
※現地情報は2015年時点のものです。この記事は過去の山行を思い出して書いています。
最新情報や入山・交通規制など、ご自身でご確認ください。
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